愛犬・愛猫に多飲、多尿の症状が現れたら、それはファンコニー症候群かも?

ファンコニー症候群とは、尿細管の機能障害で、腎臓の近位尿細管の欠陥のことを意味します。発症するとアミノ酸、カリウム、重炭酸塩、炭酸水素塩、ブドウ糖、ナトリウム、尿酸、リン酸塩等が再吸収されずに尿中にそのまま排泄されてしまいます。腎臓には水、電解質、ナトリウムを運ぶという大きな役割があります。その作業中に何かの異常が起こり、尿細管の働きが阻害され、尿中に排出されてしまうことがある病気です。非常に珍しい病気なので初めてこの病気を知る方が多いと思います。

【症状】発症すると多飲、多尿になるファンコニー症候群

ファンコニー症候群の主な症状は多飲、多尿です。ファンコニー症候群が発症してしまうと、運動していないにもかかわらず、たくさん水を飲んだり何度もおしっこに行ったりします。他にも筋力の低下や体重減少などの症状が現れることもあります。ファンコニー症候群の症状経過は様々で、1、2年で症状が安定してくれる場合もあれば、1、2か月で腎不全が進行してしまう場合もあります。

【原因】ファンコニー症候群発症の原因

ファンコニー症候群はほとんどの症状が生後時から始まります。その為多くの原因は先天性疾患になります。しかし、ゲンタマイシン・ストレプトゾトシンなどの薬を投与した事で発症する後天性の場合もあります。その他、ビタミンD の欠乏、腎移植、重金属などの化学物質、多発性骨髄腫などが原因の場合もあります。

犬の場合、わずかな犬種にしか発症例がなく、シェットランド・シープドッグ、シュナウザー、ノルウェー・ジャンエルクハウンド、バセンジーにしか発症しないといわれています。猫の場合、ファンコニー症候群にかかりやすい特定の猫種はありません。

【治療】早期発見が大切になるファンコニー症候群

ファンコニー症候群の明確な治療法はまだ判明していませんが、尿検査、X線検査、超音波検査、ルーチン検査等で検査することはできます。尿検査は腎臓病早期発見のためには必須の検査になります。また他に免疫血清学的診断(抗体検査等の検査)というものがあり、検査機関に依頼してもらう場合があります。

【予防】ファンコニー症候群の予防

もしもファンコニー症を誘発する薬(ゲンタマイシン・ストレプトゾトシン)の投与している方がいたら使用を中止してください。飼い主の日常の気配りが愛犬・愛猫の一番の予防法です。ファンコニー症候群を完治させることはできませんが、適切な治療でコントロールすることは可能です。

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