再発や慢性化しやすい病気、やっかいな膀胱炎はしっかり治療・予防しよう!

人の病気としても一般的な膀胱炎は、犬にとっても発症率の高い泌尿器系疾患であるといわれています。膀胱炎はさまざまな原因によって膀胱に炎症が起きるもので、尿道が太くて短いメスのほうがかかりやすい病気でもあります。ふだんから排尿の様子をよく観察することが早期発見、早期治療のカギとなります。

 

【症状】トイレの回数が増えるが排尿量は少ない

水をたくさん飲む、頻繁にトイレに行くのに尿の量は少ない、食欲不振、発熱、元気の低下、ピンク色の血尿が出る、尿の異臭などさまざまな症状があわられます。進行すると腹部の圧迫や排尿痛などが顕著になります。膀胱炎は慢性化するケースが多く、腎盂腎炎や前立腺炎、尿路結石などを二次的に併発することがあります。

 

【原因】

犬の泌尿器系の病気の中ではもっとも多いといわれる膀胱炎ですが、発症の原因はさまざまです。一番多いのは細菌感染によるもので、大腸菌やブドウ菌の感染が要因となって炎症を起こします。また、オスは尿道が細く長いため細菌が膀胱まで届きにくい半面、尿道が太くて短いメスは膀胱炎を起こしやすくなっています。

そのほかにも寄生虫や真菌の感染、腫瘍や外傷、尿道結石、薬剤(コルチコステロイド剤)の長期使用、ストレスなどが膀胱炎の原因としてあげられます。

いっぽう、猫も膀胱炎にかかることがありますが、猫の尿は濃度が高いという特徴があり、そのため細菌が繁殖しづらく、人や犬に比べると発症率はあまり高くありません。

 

【治療】細菌感染には抗生剤を投与

膀胱炎の治療では抗生物質の投与により、細菌感染を抑えて血尿症状を改善をはかります。膀胱炎は再発したり慢性化しやすいので、根気よく治療を継続したのちに完治しているかどうか再び検査します。基礎疾患が原因となっている場合には、それに対する治療も行われます。尿の量を増やして膀胱の細菌を洗い流すために、輸液が施される場合もあります。

 

【予防】膀胱炎の予防のために

膀胱炎自体は命に関わるような症状を引き起こす病気ではありませんが、他の病気を併発するおそれがあり、また一度かかると体調によって再発したり慢性化しやすいので気を付けたい病気でもあります。飼育環境を清潔に保ち、バランスの取れた食事で抵抗力をつけ、排尿を我慢させないようトイレの工夫をするなど、予防に気を配りましょう。そして、排尿の回数や尿の状態、多飲多尿になっていないかなど、普段から様子をよく観察するようにして病気のサインを見逃さないよう注意しましょう。

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