愛犬・愛猫に多飲多尿症状が現れたらそれは腎臓病かも?腎臓病の原因とは!?

人間と動物は腎臓を成り立たせるために数十万個の腎単位(ネフロン)と呼ばれる器官を持っています。何らかの原因でそのネフロンが傷ついた場合、腎臓機能が急激に低下します。その後、血液中の老廃物(不要物)を濾過(ろか)したり、必要な水分を再吸収するはたらきができなくなります。その結果、腎臓病を発症します。ネフロンが半分になっても症状は現れませんが、半分以下(1/4程度)になると腎臓病を発症しやすくなります。

【症状】腎臓病の症状

腎臓病を発症した場合、腎臓の濾過機能が低下し、体中に毒素がたまっていきます。症状が現れるまでに時間がかかるため、早期発見することは困難です。その為、気づいたときには尿毒症になっていることもあります。腎臓病は、ネフロンが破壊され半分以下(1/4程度)になるまで症状が現れません。これは、残っているネフロンが破壊されたネフロンを修復しているからです。           

腎臓病になった場合、以下のような症状が現れます。

・多飲多尿
・以前より痩せてきた
・尿の色が常に透明で、匂いもなくなった
・便秘がちになった
・口臭が現れ始めた
・貧血でふらつく
・歯茎が白くなる症状
・最近、よく嘔吐する
・食欲不振
・被毛に艶がなくなり、バサバサしてきた

【原因】腎臓病の主な原因

発症原因はそれぞれ発症部位によって異なります。

腎臓の前部に原因がある場合、血液を送り出すポンプの役割をする心疾患が原因になります。血液循環に異常が起き、腎臓に送られる血液量が低下することで心疾患を発症します。また、熱中症が原因で一時的に症状が現れる場合もあります。適切な治療を行えば早期段階で回復させることが可能です。

腎臓に原因がある場合、糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)、腎盂腎炎(じんうじんえん)を伴って発症することがあります。これらの病気は 感染症、寄生虫、毒素の摂取、外傷、先天性異常により引き起こされます。腎臓に先天性異常を発症しやすい犬種は『ゴールデンレトリバー』『ジャーマン・シェパード』『ドーベルマン』『ビーグル』『ブルテリア』等が報告されています。
猫種は現在報告されていません。

尿管、膀胱、尿道(腎臓の後部)が原因の場合、排泄経路である膀胱や尿道にできた尿路結石症が原因となります。この場合腎臓機能に異常があるわけではない為、適切な処置を行えば、症状を緩和させることが可能です。

【治療】腎臓病の治療法

腎臓機能低下が原因で高血圧を発生している場合、血圧安定剤が投与されます。また、ホルモン機能低下が原因の場合、低下したホルモンを補うためにエリスロポエチンやカルシトリオールを人工的に投与します。その他、塩分量とタンパク質をコントロールした食事療法も効果的な治療法です。

【予防】腎臓病の予防法

腎臓病の予防は、日常生活の中で愛犬・愛猫にストレスや不安を与えないようにすることです。早期段階で腎臓病を発見できた場合、回復の見込みがありますが、慢性腎臓病を発症している場合、腎機能がすでに大きなダメージを受けているため完治することはありません。 しかし、対処療法による治療を続けることで症状を緩和させることは可能です。飼い主が日頃から愛犬の様子をよく観察し、早期に異変に気付くことが必要です。

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