最大で人間の34倍の発症率を誇る皮膚腫瘍の症状は??

犬の皮膚腫瘍は、脂肪細胞が増殖してできる腫瘍で皮膚にできることが多く、皮膚腫瘍の中では代表的なものです。多くの腫瘍は良性であり悪性腫瘍は全体の20%~30%程度です。しかし、犬の皮膚にできる肥満細胞種は基本的には悪性で、体中のどこの部位にも発症します。良性腫瘍の成長が遅いのに対し、悪性腫瘍は成長するのがとても早いことが特徴です。また、皮膚腫瘍は最大で人間の34倍の発症率があります。

【症状】皮膚の腫瘍の症状

皮膚腫瘍の症状は、イボ状であったり、腫瘍が脂肪の塊のようだったり、皮膚炎のように赤くなるなど様々な形状をしているために悪性度を判断することが難しく、皮下にできたものは良性腫瘍の脂肪種と似ているため、診断が遅れることがあります。良性・悪性関係なくほとんどの腫瘍にしこりが現れます。また、高齢犬に発症しやすく、特徴は転移が速いことです。全身に広がると消化管で出血し、血便・血の混じった嘔吐・食欲不振などがみられます。

【原因】皮膚の腫瘍の原因

はっきりとした原因は明確になっていませんが、遺伝や環境要因が原因のひとつといわれています。具体的な好発犬種は、『スコティッシュテリア』、『ボクサー』、『バゼットハウンド』、『ノルウェーエルクハウンド』、『マスチフ』、『ブルドッグ』、『パグ』などが、この病気を発症しやすいです。平均的には、8歳以上である高齢犬の発症率が高くなっています。慢性的な炎症もひとつの起因となっています。

【治療】皮膚の腫瘍の治療

基本的に腫瘍は外科手術による切除を行い、ステロイドの投与などを行います。。切除した部位の境界があいまいな場合や皮膚の状態が悪いときは、放射線治療や化学療法、免疫療法を行います。しかし、腫瘍が除去できた後でも再発してしまうことが多々あります。現在では、犬の『悪性黒色腫ワクチンDNA』と呼ばれる新しいワクチンは悪性黒色腫を治療するために利用可能になりました。このワクチンは、特定なタンパク質として犬の体内に注入され、メラノーマ腫瘍の蛋白質の存在を犬の免疫系に警告するという働きをします。

【予防】皮膚の腫瘍の予防

皮膚の腫瘍は、腫瘍を除去しても再発するややこしい病気です。そのために、まずは病気にならないように毎日のお手入れの中で全身の触診チェックをすることや、定期的な血液検査などをかかさないようにすることが大切です。また、腫れが大きくなっていったり、しこりの数が増えていったりした場合は注意が必要です。

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