外傷によって発症する横隔膜ヘルニアとは??

横隔膜ヘルニアとは、生まれつき、もしくは非常に強い力が体にかかった場合に、胸腔と腹腔を隔てている横隔膜が裂けて、腹部の臓器が胸腔内に入り込んでしまう病気です。この病気は、交通事故などによる外からの力が加わることによって発症するほか、生まれつき発症しやすい遺伝的な要因があります。

【症状】横隔膜ヘルニアの症状

横隔膜ヘルニアは、はっきりした症状が出ず、無症状の場合があります。また、嘔吐や食欲不振、腹痛などの消化器系の症状を発症するほか、呼吸困難や運動をしたがらないなどの循環呼吸器系の症状を発症します。横隔膜ヘルニアには、外傷性・非外傷性があり、外傷性で、横隔膜の損傷が大きい場合は、多量の腹腔内臓器が胸腔内に入り込むため、受傷直後からチアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)やショックなどの重篤(症状が非常に重い)な症状が現れます。非外傷性は症状がゆっくりと現れ、徐々に悪化することが多いです。

【原因】横隔膜ヘルニアの原因

横隔膜ヘルニアを発症する原因は、ほとんどが外傷によって発症するものです。外傷によって横隔膜ヘルニアを発症するケースは、高い場所からの落下事故や衝突、交通事故など何らかの強い衝撃を受けて、腹部の圧力が上昇したときなどです。腹部の臓器が肺や心臓を圧迫し、重篤な場合はショック状態で死に至ることもあります。先天性が原因である非外傷的では、遺伝子異常などにより、生まれつき心臓を包む膜(心膜)と横隔膜の形成が不完全となってしまうことが原因です。また、非外傷的では、若い時から発症することがあります。

【治療】横隔膜ヘルニアの治療

外傷によって横隔膜ヘルニアを発症して重症な場合は、まず安静にして症状が安定するのを待ちます。症状が安定してきたら、胸腔内に入り込んだ臓器を元の位置にもどし、裂けた横隔膜を修復する外科手術を行います。ただし、時間がかなり経過しても、横隔膜ヘルニアの症状があまり見られない場合は、経過観察となることもあります。先天性では、年齢が若く、ヘルニア部分が大きかったり、症状が重かったりするペットには外科手術によって治療しますが、高齢で偶然見つかった場合などは、手術せずに経過観察や内科的治療を行うことがあります。

【予防】横隔膜ヘルニアの予防

横隔膜ヘルニアを予防するには、室内飼いを徹底し、事故や転落事故などの外傷リスクを防ぐ事が大切です。また、先天性が原因の場合は、予防するのが難しいですが、横隔膜ヘルニアを発症してしまったペットの繁殖を避けるようにしましょう。

キーワード・タグ:

関連記事

記事検索

カテゴリー

タグ

閉じる