ノミってどんな虫? 

ノミは、犬や猫に寄生・吸血してかゆみや皮膚炎を引き起こすだけでなく、さまざまな病原体を媒介するなどの病害をもたらします。また、ノミによって感染する病原体が人間にまで寄生するおそれもあります。ノミとはどんな虫なのか、その生態について知っておきましょう。

 

ノミとはどんな虫?

ノミは世界中に多くの種類が生息し、犬・猫のほか人間にも寄生するもっとも一般的な外部寄生虫です。国内では主にネコノミが動物の体表に寄生します。ネコノミの大きさは体長1~3mm、6本の足を持ち褐色で平たい形をしています。

成虫ノミの好物は動物の血液です。いっぽう幼虫は吸血せず、成虫ノミの排泄物、人間や動物の食べこぼしやフケなどを好んで食べます。気温25度前後、湿度70~80%の高温多湿な環境を好み、さらに気温が13度以上あれば繁殖が可能なため、暖房設備の整った住環境では一年中生息が可能であるといえます。強力なバネを持つ後ろ足でジャンプし、犬や猫から出る体熱や二酸化炭素に反応して寄生します。

 

ノミのライフサイクル

ノミの成長は、卵→幼虫→マユ→さなぎ→成虫と姿を変えながら4段階に分かれて発育します。この成長段階によって効く薬が異なること、さらに動物の体表にいる成虫だけを駆除してもすぐに卵から新たに発育・繁殖することが、ノミの完全駆除を困難にしています。

卵から1~6日間でふ化して幼虫となり、2度の脱皮を経てさなぎから成虫になります。成虫は二酸化炭素や熱、光の刺激に反応して犬や猫の体表に寄生し、吸血を開始して交尾を行います。さらに36~48時間内に数十個の卵を産み、その後も体表にとどまります。寿命は1~2ヶ月ですが、その間吸血と産卵をくり返します。1匹のメスからかなりの数の卵が産まれるため、駆除せずに放置すると膨大な数の成虫が繁殖するおそれがあります。

 

ノミの被害とは?

幼虫のうちは血を吸うことはありませんが、成虫になると産卵のために栄養を吸収しようと哺乳類に寄生して吸血します。寄生された犬や猫は、ノミが吸血する際に体内に入るノミの唾液に含まれた炎症性の化学物質によってアレルギー反応を引き起こします。かゆみや脱毛、湿疹や炎症など皮膚炎の症状があらわれ、少数の寄生であっても重篤となる場合もあります。また、瓜実条虫症や猫ひっかき病といったさまざまな病原体を媒介することもあります。

ノミにさされても少しかゆくなるだけと油断せずに、ペットの健康を守るためにノミの予防・駆除がとても重要なのです。

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