猫のフィラリア症について 

フィラリア症は犬によくみられる病気として知られていますが、猫もフィラリア症にかかることをご存知ですか?猫のフィラリア症はあまり目立った症状がみられなかったり、ほとんど無症状であるケースもあり、発見が遅れることも少なくありません。気がついた時には重症だった、などということを防ぐためにも、どんな症状が出るのかよく知っておき、予防を徹底することが何よりも大切です。

 

どんな症状が出るの?

猫のフィラリア症の症状は、初期と後期で異なります。感染初期では、おう吐のほかにせきや呼吸困難などの呼吸器症状がおもにあらわれます。しかし、猫のフィラリアは食欲の低下や嗜眠(眠っていることが多くなる)などの症状だけがみられたり、無症状のまま経過するケースも少なくありません。

一方で、感染後期では発症すると症状が非常に重く、急激に肺障害が起きて突然死する場合もあります。また、死滅したフィラリア虫体が肺動脈に詰まったり、虫体によってアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

 

どうやって感染するの?

フィラリアが猫に感染、発症するまでには以下のような経路をたどります。

(1)フィラリアに感染した犬の体内で、フィラリアの成虫が幼虫(ミクロフィラリア)を産みます。

(2)蚊がフィラリアに感染した犬を吸血すると、犬の血管内にいたミクロフィラリアが蚊の体内に侵入します。

(3)ミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、10日~14日程度で感染能力をもった感染幼虫となります。

(4)感染幼虫をもっている蚊が猫を吸血し、感染幼虫が猫の体内に入り込みます。

(5)猫の体内(皮膚・筋肉・脂肪)で幼虫はさらに成長し、肺や心臓へ移動します。未成熟のまま死滅する幼虫も多いですが、肺にダメージを与えるため呼吸器系の症状が出ます。

(6)死滅せず成熟した少数の成虫は、肺や心臓の血管に寄生します。犬よりも猫の心臓が小さいため、少しの成虫であっても負担が大きく重症になります。

 

どうやって治療するの?

猫のフィラリア症の治療は、症状の緩和を目的にした対症療法を中心に行います。ステロイド剤や気管支拡張剤を投与して、フィラリアの寄生によるせきや炎症を抑えます。これらの治療はフィラリア成虫が寿命を迎える2~3年間、自然と死滅するまで続けられます。そのほか内科的治療では成虫駆除薬を投与する方法もありますが、フィラリアの寄生数や猫の状態によってはアナフィラキシーショックなどの合併症が起こる危険性があるためあまり行われていません。

外科的治療では、心臓に寄生した成虫を取り除く手術が行われることもありますが、フィラリアの虫体を除去しても肺の症状は残るため、術後も投薬を続けなければなりません。

 

フィラリアから愛猫を守るために

猫のフィラリア症は症状があまり目立たない、少数の寄生でも重症化してしまうといった特徴があるため、犬と同様しっかり予防することが大切です。猫専用のフィラリア予防薬を毎月一回投与して、フィラリアから愛猫を守ってあげましょう。毎年蚊が見られるようになる春~初夏から、蚊が見られなくなる時期から1か月後の12月頃まで投与を続けます。ただし、蚊の活動期間は地域によって異なりますので、まずは動物病院で予防期間について相談してみましょう。

 

フィラリア予防薬はこちらからチェック

「フィラリア予防薬一覧」

キーワード・タグ:

関連記事

記事検索

カテゴリー

タグ

閉じる