万が一発作が起きても慌てないために・・・てんかんについて知っておこう

脳が起源となり、痙攣などの発作をくり返す病気をてんかんといいます。てんかんの発作には、意識を失って倒れ全身が痙攣する大きな発作から、体の一部だけがピクピクと痙攣する程度の小さな発作までさまざまなケースがあります。てんかんは犬にも猫にも起きる病気ですが、いざという時に慌てずに対処するためにも症状や治療法について知っておきましょう。

 

【症状】軽度の発作から命に関わるケースまで

(1)前兆

発作の起こる数日前から数分前、いつもと違った様子や行動を見せることがあります。落ち着きがなくなる、よだれを流す、感情の起伏がみられる、一点を見つめる、活動性が増加・減少するなどが発作の前兆として見られる行動です。猫の場合はこうした前兆を見せる時間が短く、突然発作を起こすことが多い傾向にあります。

(2)全般発作

ひきつけとも言われる全身の痙攣(大発作)が起こると、全身がこわばって震え、意識を失くしたり失禁したりすることもあります。口から泡を吹いたり、顎をガタガタと震わせたりといった症状がみられることもありますが、数秒から数分でおさまると正常な状態に戻ります。

(3)部分発作

部分発作は、小発作ともよばれ体の一部がピクピクと震える程度の比較的軽度な発作です。四肢や顔面だけが痙攣したり、呼びかけに反応しなかったり、歯を噛む動作、瞳孔が開くなどの症状がみられます。

(4)重責発作

発作は通常、数秒から数分間続いておさまりますが、時に発作がおさまる前に再びけいれん発作が起こり、何度も繰り返す場合があります(重責発作)。重責発作は放置すると脳などに深刻な障害を与え、命にかかわる状態に陥ることもあるので緊急の処置が必要です。

 

【原因】てんかんを引き起こすさまざまな原因

脳を形成している神経細胞(ニュートロン)に異常が起きることが原因です。

脳腫瘍や水頭症、犬ジステンパーによる脳炎などの脳の病気や、低血糖、肝臓病、腎臓病、猫伝染性腹膜炎などが引き金になって起こる脳の障害、あるいは交通事故などの外傷が原因で起こるものを「症候性てんかん」といいます。猫のてんかん発作はおもに症候性てんかんであるといわれています。

いっぽう、検査をしても脳に異常が認められず原因を特定できないものを「特発性てんかん」といいます。犬の場合はほとんどが特発性てんかんであり、遺伝的な要素が関係していると考えられています。

 

【治療】抗てんかん剤を投与する

抗てんかん剤を用いて発作の回数や程度をコントロールする治療を行います。また症候性てんかんであれば、原因となっている病気に対する治療も行っていきます。重責発作を起こしている場合には、けいれんを止めるために早急な治療が必要です。

 

【予防】もし発作が起こっても慌てずに

てんかんの予防は困難です。定期的に健康診断を受けて、症候性てんかんの原因となりうる病気の予防・早期発見につとめましょう。

もしもペットがてんかんになってしまったら、慌てずに早めに病院で受診するようにしましょう。その際に発作中の症状、発作が続いた時間、発作の履歴、前兆などの詳しい状況を病院で伝えられるようにしておくと、原因を明確にして適切な治療を行うことのたすけになります。

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