ぎこちない動きや歩く時のふらつき・・・小脳障害はなぜ起きる?

小脳は、バランス感覚や運動機能の調整、眼球の動きを調整するはたらきを担っています。しかし小脳障害が起きると、うまく歩けなくなったりよろけたり、動きがぎこちなくなったりといった症状があらわれます。小脳障害が起きる要因は、先天的原因や後天的原因などさまざまです。

 

【症状】いつもと違うぎこちない動き

小脳障害になると運動機能に影響が出るため、いつもと違う動きで症状に気づくことができます。具体的には歩くときにふらついたり、うまく立ち上がれなかったり、眼球が動く眼振がみられたり、歩幅がおかしくなったり、距離感がつかめずフードをうまく食べられないなどの症状があらわれます。動き出そうとするときに震えることもあります。

 

【原因】小脳障害を引き起こす要因とは

小脳障害の原因はさまざまです。先天性要因の場合は、生まれつき脳が小さかったり未発達である小脳低形成症や小脳変性症から引き起こされるもので、生後1か月ほどで他の子犬と動きが違うなどの影響があらわれます。

そのほかにも、細菌やウイルスによる感染や、腫瘍や外傷、極度の栄養失調、老化による小脳の萎縮などが要因として考えられています。

 

【治療】根本的な治療法がないことも

原因が感染症や腫瘍などの場合は、それらの基礎疾患に対する治療を行います。しかし、先天性の小脳障害や治療することが難しい後天性の小脳障害については根本的な治療法はありません。その場合、対症療法で症状を緩和させながら、少しでも生活しやすいように日常生活の中でのケアに重点を置くことになります。運動障害による落下事故など不慮の事故が発生しないように生活環境を整えて、できる限り負担がかからないよう工夫してあげましょう。

 

【予防】原因によって異なる予防法

先天性のものは予防が困難ですが、発症の要因によっては予防できるものもあります。感染症によるものは、ウイルス・細菌・原虫などからの感染を防ぐために、飼育環境を衛生的に保つようにしましょう。先天性小脳障害の場合は、要因となる小脳低形成症や小脳変性症についてなりやすい犬種が確認されており、遺伝的要因との関連も推測されるため、発症歴のある犬は繁殖計画を徹底することも予防策として重要です。小脳障害と思われる症状が出た段階では対症療法などの治療が行える可能性もあるので、小脳障害に特徴的な症状がみられたら早めに病院で受診しましょう。

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