ワクチン接種が必須!感染力と致死率が高いパルボウイルス感染症とは

致死率、伝染性ともに高いパルボウイルス感染症は、発症すると激しい下痢と嘔吐を引き起こします。混合ワクチンの接種により予防が可能ですが、ワクチン未接種で免疫力の弱い赤ちゃんや高齢のペットは感染するととくに危険です。消毒が難しく清浄化が困難で、炎天下でも生き延びる強い生存力をもつウイルスでもあります。

 

【症状】嘔吐、下痢、発熱や脱水など

2~14日間の潜伏期間のあと、初期症状では吐き気と嘔吐がみられます。元気がなくなり、下痢や発熱、食欲不振などのほかに、水溶性で血の混じった粘液便が出ることもあります。下痢や脱水症状が悪化すると、ショック状態に陥って衰弱し死に至ることになります。子犬や子猫が発症するととくに重篤化しやすく、嘔吐から数時間で亡くなる場合もあります。また妊娠中のメスの場合、死産や流産を引き起こすケースもあります。

 

【原因】感染した動物の便や嘔吐物から感染する

すでに感染している動物の便や嘔吐物ににおいをかごうとして触れたり、舐めたりしたときに感染します。パルボウイルスは自然界でも半年から1年ほど生存し続け、感染力が非常に強いので注意が必要です。感染した犬に触れた後に手洗いをしなかったり、外で糞を踏んで靴底に付着したままウイルスを家に持ち帰ったり、ウイルスが付着した食器を洗わずに使い回りたり、いろいろなルートで感染する可能性があります。

 

【治療】早期治療がペットを救う

パルボウイルスを直接治療するのに有効な薬はいまのところありません。脱水やショック症状に対する対症療法を行うことになりますが、治療開始が早ければ早いほど助かる確率が高くなります。主に脱水症状を和らげる輸液の投与、二次感染を防ぐための抗生物質の投与で治療します。多頭飼育の場合は、他のペットへの感染を防ぐために完全に隔離して治療を行わなければなりません。また回復後も、数週間から数カ月にわたって排泄物とともに体外へウイルスが排出されますので、消毒を徹底するなど注意が必要です。

 

【予防】子犬・子猫の頃からワクチン接種の徹底を

パルボウイルス感染症の予防にはワクチン接種が有効です。とくに子犬・子猫は感染率、致死率ともに高いので、適切な時期と回数を守ってワクチン接種を受け、すべての接種が終わるまでは他の犬や猫との接触を避けることが望ましいでしょう。また、他の犬猫を触った後や子犬・子猫を触る前には手洗いを徹底し、散歩中などには放置された糞便や嘔吐物には近づかせないようにしましょう。

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