原因もさまざま、身近な症状である下痢について知っておこう!

ペットの下痢の原因や症状はさまざまです。単に消化不良で起こることもあれば、細菌やウイルス、寄生虫などが原因であるケースや、ほかの病気を併発している場合も考えられます。まずは便をよくチェックして、ひとまず様子を見るか、すぐに病院に連れていくか、適切な対処が必要になります。

 

【症状】異常が起きた部位や原因によって異なる症状

下痢の症状は、異常が起きている部分によって異なります。

(1)小腸性下痢

小腸に異常がある場合の下痢です。栄養を吸収するはたらきをする小腸での異常が原因で下痢が起こると、体重減少や脱水の症状があらわれます。症状は比較的重く、便はやや軟便もしくは水様性であることもあり、量が多く回数は増えません。また口臭があったり、腸にガスがたまってお腹が膨らむこともあります。

(2)大腸性下痢

水分吸収を行う大腸に異常があって下痢が起こる場合、粘液が軟便とともに出ることが多く、ゼリー状であったり鮮血が混じることもあります。少なめの便が頻繁に出ますが、栄養はすでに小腸で吸収されているため大腸に異常が起きても体重減少はありません。

下痢の症状のうち、特に注意が必要なのは細菌やウイルスの感染が原因で起こった場合です。激しい下痢が数日間続き、発熱や嘔吐、脱水症状など全身症状があらわれます。これらのような症状が見られる場合には、生命にかかわることもあるので、すみやかに病院で受診するようにしましょう。

 

【原因】

下痢を引き起こす原因には、いくつかの要因があげられます。

(1)ウイルスや細菌の感染

パルボウイルス、ジステンパーウィルス、コロナウイルス、カンピロバクターなどのウイルス感染症や、大腸菌、サルモネラ菌などの細菌感染によって下痢が引き起こされます。

(2)寄生虫感染

回虫、条虫、鞭虫、鉤虫、糞線虫、マンソン裂頭条虫や、ジアルジアやコクシジウムの原虫など、下痢を引き起こす寄生虫はさまざまです。赤ちゃんや高齢のペットに多く見られる傾向にあります。

(3)ストレス

引っ越しや旅行、ホテルに預けられたなどの環境の変化や、飼い主が不在中の寂しさ、または強い恐怖感などで自律神経のバランスが崩れ、神経性の下痢を引き起こすことがあります。

(4)食べ物

脂肪分の多い食べ物を口にしたときや、今まで食べていたフードを変更したとき、さらに特定の食べ物にアレルギー反応が出た時にも下痢をすることがあります。また、異物や腐ったものを誤飲した場合や、フードの食べ過ぎなどでも下痢を起こすことがあります。

(5)腫瘍や膵炎、腸炎

胃や腸の腫瘍や、リンパ腫、腸炎や膵炎などによっても下痢が起こります。比較的高齢のペットに多く見られます。

 

【治療】原因に応じて治療する

下痢の症状の度合いはさまざまですが、ペットがぐったいしていたり、食欲がない、下痢の回数が異常に多い、嘔吐や血便の症状がある、2日以上続いているという場合には、すぐ病院に連れていきましょう。その際には、便の様子、全身状態、食べた物などを把握しておくと、適切な処置をとるのに助けになります。

病院では下痢の原因を特定し、その原因に合わせた治療を行います。血液検査、尿検査、X線検査、内視鏡や超音波の検査を行うことができ、腸の粘膜を保護する薬や、腸の動きを整える薬などを必要に応じて投与します。

家庭では、基本的には食事を抜いて胃腸を休めたほうが症状が落ち着くことが多いです。その後、フードを湯に浸したものなど消化のよいものから徐々に与えていきましょう。

 

【予防】食事管理やワクチン接種、定期駆虫で予防

下痢を引き起こす原因を予防することが大切です。脂肪分の高い食べ物は与えないようにし、フードを変更するときには少しずつ変えていくようにしましょう。ウイルス感染対策にはワクチン接種が有効です。また、定期的に駆虫薬を投与して寄生虫を寄せ付けないようにしましょう。

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