人にもうつるブルセラ症とは?~原因と多頭飼いで注意すること~

ブルセラ症は、ブルセラ菌という細菌の感染が原因で起こる病気です。牛や豚などの家畜にもみられる病気で、牛ブルセラ症・豚ブルセラ症など動物によって症状も異なりますが、ここでは犬のブルセラ症についてご紹介します。ブルセラ症は、犬が感染すると雄雌ともに不妊を引き起こし、子供が作れなくなるケースが多くみられます。

 

【症状】繁殖障害を引き起こす

ブルセラ症に感染しても、健康状態に異常をきたすような症状が出ることはほとんどなく、重症化することも命にかかわる状態になることもほぼありません。ただし、オスは睾丸が一時的に腫れる精巣炎を起こした後に精巣が委縮し、精子が作れない無精子症によって不妊となってしまいます。またメスの場合、妊娠30日以降の死産や流産がみられ、ブルセラ症に一度でもかかったことのあるメスはその後も不妊や流産を繰り返す傾向にあります。

 

【原因】感染している犬との接触

ブルセラ症は、ブルセラ菌の感染が原因で起こります。感染経路は、すでに感染している犬の排せつ物や子宮分泌物に鼻や口をつけたりする経口感染や、感染している犬との交尾で広がります。特に複数の犬と接触する可能性のあるペットホテル、ブリーダーの犬舎、ドッグランなど、犬が多く集まる場所で感染の危険性が高まります。

またブルセラ症は人畜共通感染症で、人にうつると風邪のような症状が出たり、女性の場合は流産や不妊を引き起こすことがあるので注意が必要です。

 

【治療】根本的な治療法はない

ブルセラ症の治療には、抗生剤を2~4週間投与します。しかし必ずしも完治するとは限らず、投薬をやめると再び増殖して再発する可能性があります。なので、根本的な治療法は現在では存在していません。

多頭飼いしている場合には、感染した犬を隔離して治療を行う必要があります。また、人や他の犬への感染を防ぐために、去勢・避妊手術を受けることも考慮しなければなりません。

 

【予防】多頭飼育は特に注意が必要

ブルセラ症を予防するワクチンは今のところありません。すでに感染している犬との接触を避けることが一番の予防になります。多頭飼育やブリーダーの場合は、飼育環境を清潔に保つことを心がけましょう。また流産した犬がいれば、他の犬が流産胎子や流産にともなう分泌物に触れないように注意し、飼い主自身も直接触れないように慎重に扱うようにします。

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