生後1~2か月で呼吸困難に至ることもある病気、動脈管開存症。症状を知って早期発見・早期予防!

動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)とは先天性疾患の心臓病で、大動脈と肺動脈を繋ぐ胎生期の血管(ボタロー管)が閉鎖せずに開いたままになってしまうというものです。動脈管開存症になると大動脈から肺動脈へ血液が流れ、全身に異常をきたします。残念ながら完治は難しいため症状を緩和させることが目的になります。

【症状 】動脈管開存症の症状

動脈管開存症は、犬に多く見られる病気です。5~6歳まで症状が現れないこともあれば、生後1~2か月で症状が現れることもあります。5~6歳になって症状が現れる場合、動脈管開存症だと気づかないことがあります。その為治療を行わないケースがあり、死に至る可能性が高まります。動脈管開存症の特徴は、喉にものを詰まらすような咳をし、運動後はすぐに疲れ、座り込むなど、運動不耐性を示します。この症状が進行すると皮膚などにチアノーゼを起こし、肺高血圧症や僧房弁閉鎖不全症、僧房弁狭窄症を合併する可能性もあり、それによって肺水腫や吐血び症状を現す場合もあります。 重症になると、食欲不振、体重減少などの症状が現れ、呼吸困難に陥る場合もあります。

【原因】動脈管開存症の原因

先天性疾患の為主な原因は不明ですが、好発犬種として『ポメラニアン』『シェットランド・シープドッグ』『マルチーズ』『ミニチュアダックスフンド』『トイ・プードル』『ヨークシャーテリア』等があげられます。発生率は、比較的雌犬に多く発生する傾向にあり、犬の心奇形全体の30%と大変多いです。

【治療】動脈管開存症の治療

動脈管開存症は心雑音とエコー検査で診断することができます。その後胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などの検査を実施します。心臓超音波検査では肺動脈内に流れ込む異常な血流をカラーで確認することができます。そして降圧薬と利尿薬を投与し、うっ血性心不全の治療を行います。安定した状態の場合、外科手術を行い動脈管を閉鎖します。手術には主に2つの方法があり、1つは開胸して直接閉鎖する方法、もう1つはカテーテルを挿入して特殊なコイルを詰める方法です。

【予防】動脈管開存症には早期発見・早期予防が大切!

動脈管開存症の予防法は残念ながら先天性の心臓病の為ありません。しかし日頃から愛犬の体調を伺い、動物病院で検査を受けるなど早期発見・早期予防に心掛けることが大切です。そのため、愛犬に咳、息切れ、疲れやすいといった症状が現れれば、すぐに動物病院に連れて行き、獣医師に相談しましょう。

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