発生率は低いが発見時には手遅れの場合も・・・前立腺腫瘍とはどんな病気?

前立腺腫瘍は、症状が前立腺肥大と似ているもののそのほとんどが悪性腫瘍(がん)です。進行がとても早く、気づいた時には全身に転移して残念ながら手遅れとなっている場合も多いです。人と比べると発生率は高くありませんが、とくに高齢犬に多くみられる傾向にあります。

 

【症状】排尿困難や血尿などの症状

前立腺にできた腫瘍が大きくなるにつれて、排尿困難になったり、便秘や尿に血がまじるといった症状が出てきます。さらに悪化して腫瘍がお腹や腰に広がると、痛みのために歩くのを嫌がったり、足を引きずったりするようになります。ほかにも発熱や嘔吐、下痢、体重減少、腹部の膨張、多飲多尿などさまざまな症状があらわれます。もっと進行して腫瘍が破裂してしまうと、敗血症や腹膜炎といった重篤な状態を引き起こすこともあります。加えて、膀胱炎を併発しているケースも少なくないとされています。

 

【原因】明確な原因はわかっていない

前立腺腫瘍のはっきりした原因はまだ明らかにされていません。犬の前立腺腫瘍の発生率は非常に低く、前立腺疾患のうち5%程度といわれていますが、そのうち良性腫瘍は報告されていません。とくに高齢犬に多く見られるため、ホルモンバランスの崩れが関係しているとみられています。そのほかにも免疫不全、化学的発がん性物質、紫外線などが要因としてあげられています。

 

【治療】有効な治療法はない

前立腺腫瘍はとても進行が早く、気づいた時にはすでにリンパ節や肺、骨などほかの組織に転移してしまってるため、残念ながら有効な治療法はありません。手術で前立腺を切除し化学療法薬によって腫瘍を縮小させる治療法もありますが、予後はあまり良くないうえに効果は薄く、完治は難しいです。平均的な余命は1カ月といわれており、状態維持や緩和目的として免疫力を高めていく処置を行うこともあります。

 

【予防】定期的な健康診断が大切

前立腺腫瘍は原因がはっきりわかっておらず、また症状が前立腺肥大と似ていることもあり予防、および早期発見がともに難しい病気です。去勢手術も予防法のひとつではありますが確実に予防できるというわけではないので、現段階では定期的な健康診断と免疫力を高める食事や生活習慣が大切であるといえます。もしも愛犬に排尿困難などの症状が見られたら、早めに病院で相談するのが望ましいでしょう。

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