前立腺の炎症が引き起こす前立腺嚢胞とは??

前立腺嚢胞(ぜんりつせんのうほう)とは、前立腺肥大や前立腺炎などにより前立腺が肥大し、前立腺液を尿道に出す管が閉塞されてしまいます。そして、前立腺液が出なくなってしまうことで、肥大した前立腺内に前立腺液が溜まっていき、前立腺が膨れていく病気です。前立腺液は、乳白色の弱アルカリ性の液体で、精液の成分の3割を占めていて役割は、精子を活性させる事です。前立腺嚢胞は、若い頃にはあまり見られませんが、6歳~9歳の比較的高齢で、去勢をしていない犬に多い病気です。前立腺はオス特有の臓器で、精子の動きや精液分泌などに深く関わっています。

【症状】前立腺嚢胞の症状

前立腺嚢胞を発症すると、排尿・排便がし辛くなり、発熱などの症状が出てきます。また、前立腺炎が原因の場合は、血尿や食欲低下なども見られます。尿が出なくなってしまいますと、膀胱炎や腎不全を併発する可能性が高くなります。他には、尿道の辺りを舐めているためお腹が赤くただれてしまう、ポタポタとおしっこを漏らした状態だったり、元気がなくなる、食欲不振、痛みが出るなどの症状があらわれます。

【原因】前立腺嚢胞の原因

前立腺疾患を発症するのは、主に前立腺が細菌に感染してしまうからです。細菌が尿道から前立腺内に侵入することで発症してしまいます。主な病原菌は、『大腸菌』、『ブドウ球菌』、『クレブシエラニューモニエ』、『エンテロバクター属』、『ストレプトコッカス』、『プロテウス属』、『ヘモフィラス属』、『シュードモナス属』、『パスツレラ』などになります。

【治療】前立腺嚢胞の治療

前立腺嚢胞の治療方法は、外科手術となります。前立腺の一部分もしくは全摘出の手術を行います。老犬の場合や先が長くないペットの場合、手術費や、ペットの体手術の負担を考慮し、管を挿入し溜まっている前立腺液を体外に排出する方法をとる場合もあります。尿が出なくなってしまっている場合は、カテーテルを使って排尿を円滑にする方法を取ります。何らかの理由で去勢を望まない場合は、手術の代わりに前立腺の退縮を促す薬を投与することがあります。

【予防】前立腺嚢胞の予防

前立腺嚢胞にならないためにも、若いうちに去勢しておくことをしましょう。また、発症してからでも去勢を行えば、再発することはありません。繁殖計画があるばあいは、前立腺退縮薬という薬を投与することによって前立腺嚢胞を予防することができます。異常があればすぐに動物病院に診察してもらうようにしましょう。

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