前立腺が破裂してしまう前立腺膿瘍とは??

前立腺膿瘍とは、前立腺が化膿して膿が溜まってしまう状態で、主に前立腺に細菌が感染して炎症が起きることで化膿してしまいます。前立腺は膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むかたちで存在しているオスにのみある生殖器で精液を作るための重要な機能が担っています。発症することで発熱や嘔吐、排尿障害などの症状があらわれ、悪化するとたまった膿によって前立腺が破裂してしまい、敗血症や腹膜炎といった命に関わる病気を発症してしまいます。

【症状】前立腺膿瘍の症状

前立腺膿瘍になると、色の濃い尿が出たり、膿が混じることで白くにごった尿が出るようになります。また尿の臭いも普段よりきつくなり、炎症がひどいと血が混じった尿が出ることもあります。膀胱炎を併発することが多いため、尿の回数が多くなったり排尿障害が見られます。腹部の痛みや発熱も伴います。その他、ポタポタとおしっこを漏らした状態だったり、元気がなくなる、食欲不振、痛みが出るなどの症状があらわれます。

【原因】前立腺膿瘍の原因

前立腺炎には「急性」と「慢性」があり、膿瘍を引き起こすのは急性の方になります。主に前立線に細菌が感染して発症してしまいます。急性炎症を引き起こしやすい原因菌は、『大腸菌』、『ブドウ球菌』、『ストレプトコッカス』、『プロテウス属』、『クレブシエラニューモニエ』、『エンテロバクター属』、『ヘモフィラス属』、『シュードモナス属』、『パスツレラ』などになります。稀に、他所の病原体が血液に乗ってたどり着くというものもあります。また、前立腺炎を引き起こすことで、炎症がひどくなり膿がたまることで前立腺膿瘍を発症することもあります。

【治療】前立腺膿瘍の治療

前立腺破裂による敗血症や腹膜炎を引き起こしている場合は、最も効果があると思われる抗生物質や抗菌薬を投与すると同時に去勢をします。去勢することによって男性ホルモン(テストステロン)の分泌が抑制されると、前立腺が退縮して炎症が起こらなくなります。再発予防のための最も効果的な治療法です。何らかの理由で去勢を望まない場合は、手術の代わりに前立腺の退縮を促す薬を投与します。

【予防】前立腺膿瘍の予防

前立腺膿瘍にならないためにも、若いうちに去勢しておくことをしましょう。また、発症してからでも去勢を行えば、再発することはありません。繁殖計画があるばあいは、前立腺退縮薬という薬を投与することによって前立腺膿瘍を予防することができます。異常があればすぐに動物病院に診察してもらうようにしましょう。

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