雄しかない睾丸の病気。停留睾丸とは??

停留睾丸(ていりゅうこうがん)とは、一般的にふたつある睾丸が、生後間もなく陰囊に納まりますが、何らかの原因で精巣が完全に降りてこないで途中で止まってしまい、腹部に留まってしまう状態です。遅くも、生後18ヶ月までには睾丸が陰嚢に降りてくるのが通常です。睾丸はオスしか持っていないため、停留睾丸になるのはオスのみということになります。

【症状】停留睾丸の症状

睾丸がお腹に残った停留精巣のままにしておくと、停留精巣が腫瘍化して悪性腫瘍になってしまうことが多くあります。通常よりも10倍近い確率で精巣腫瘍を形成することがあるため、それによって女性ホルモンを分泌し始め、メス化してしまう現象が起こったり、毛が抜けたり、貧血を起こすこともあります。この他にも、腫瘍化が進み大きくなってしまうと、臓器圧迫も出てくるので、更に様々な問題を引き起こし始めます。また、睾丸がおなかの中に残ってしまっているという状況だと、精子が作れません。腫瘍が癌になってしまうと、『セルトリ細胞腫』という種類の癌になることがほとんどで、そうなってしまってからでは、手術をしても命を落とす危険性が高くなってしまいます。

【原因】停留睾丸の原因

現在、停留睾丸になる原因は解明されていませんが、ホルモン障害などによって精巣がお腹中にしまうことが原因だと考えられています。睾丸は細胞分裂を繰り返して精子を作っているため、お腹の中に留まっていると精巣腫瘍になりやすく、この腫瘍が症状の重い癌(セルトリ細胞腫、精上皮腫、間質細胞腫の3種)の原因になりやすいです。特に、停留精巣でなりやすい腫瘍はセルトリ細胞種で、腫瘍が末期を迎えると、臓器を圧迫し、命を落とす原因になります。

【治療】停留睾丸の治療

一番良いのは、停留精巣と分かったときに外科手術によって去勢することです。去勢をすれば、手術後に精子が作られることもなくなるので、おなかに溜まることなく、精巣腫瘍になる心配もありません。

【予防】停留睾丸の予防

停留睾丸は、生まれたときに降りてくるはずの睾丸が降りてこないため、生まれてからの予防は不可能です。ホルモン障害などによって若いころに発症してしまう為、多くの場合去勢手術を行います。もし、停留睾丸で停留精巣になってしまったら、セルトリ細胞腫、精上皮腫、間質細胞腫にならないためにも、早めの治療を行いましょう。また、多くの飼い主が去勢に反対しますが、ペットのことを考えたうえで去勢手術を行うことをおすすめします。

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