突然視力を失ってしまう突発性後天性網膜変性症(SARD)とは?

ペットが突然、散歩に行きたがらなくなったり、おもちゃに興味を失ってしまったり、ものにぶつかることが多くなった。

そんな時に疑われるのが「突発性後天性網膜変性症(SARD)」です。

名前に突発性とあるように、突然なってしまう病気なので自分のペットは大丈夫!

そんな風に思っていてもなってしまうということがあります。

犬がなる病気の一つで、様々な犬種がなる病気であり9歳頃になることが多く中年~老年によく見られます。

また、雌の犬に多いともいわれています。

 

【症状】突発性後天性網膜変性症(SARD)の症状

突発性後天性網膜変性症の症状は失明です。

突発性の病気なので特に前触れがあるということはなく、数日前までは普通に過ごしていたのに、急に目が見えなくなってしまうため、最初は気づけないということもあります。

また、失明することによって

・普段なら避けていた物にぶつかる

・食事や水の位置が見えなくなるので、鼻を使って探す

・目が見えないため動くことを嫌がり散歩にも行きたがらない

・動くものを目で追わなくなる

といった症状がみられます。

 

しかし、目を痒がったり充血して赤くなったり、黒目がにごるといったような一般的な目の病気に見られるような症状はありません。

 

【原因】突発性後天性網膜変性症(SARD)の原因

突発性後天性網膜変性症(SARD)の原因は未だ解明されていません。

クッシング症候群や、肝機能の低下、肥満の犬がなりやすいといったことがいわれたりしますが、突発性後天性網膜変性症の原因になっているという証明はなく、健康体だった犬が突然失明することもあるため、原因は不明なのです。

ただし、失明に至る病気は突発性後天性網膜変性症以外にもあるため、様々な検査を行った上で診断されます。

突発性後天性網膜変性症は網膜の機能を検査する網膜電位では、健康な犬は正常に波形が現れるのに対し、波形がほとんど出ないという特徴があります。

そのため、網膜電位の検査が必須の検査となります。

検査には専用の設備が必要になるため、眼科の専門医でないと検査を受けられないというケースも珍しくありません。

 

【治療】突発性後天性網膜変性症(SARD)の治療

突発性後天性網膜変性症の治療法はありません。

病気になってしまった場合、失われた視力が戻ることはないのです。

そのため、視力を回復させるために飼い主がしてあげられることは基本的にありません。

ただし、視覚を失っても優れた嗅覚や聴覚を使って生活を送ることは十分に可能です。

ただし、失明したペットとの満足な生活を送るためには、失明したペットに配慮した生活環境を整えてあげることも大切です。

失明したペットに配慮した生活環境としては

・目が見えないので家具の配置を変えてあげてぶつかるリスクを下げる

・餌や水の場所やトイレの場所は失明前の場所から変えない

・家具にぶつかってしまっても大丈夫なように緩衝材をつける

・屋内でも危険な場所には柵を取り付ける

・食事や水は目の前に持っていってあげる

・スキンシップやそのために近づいたり、リードを引くときの声掛け

・段差はできるだけなくす

といったようなものがあげられます。

沢山あるので、大変ではありますが飼い主がペ ットと一緒になって新しいライフスタイルに少しずつ慣れていくことが、ペットとの豊かな生活を送るためには必要です。

 

【予防】突発性後天性網膜変性症(SARD)の予防

健康体のペットでも、突然失明してしまうことがあるので、突発性後天性網膜変性症の予防法は基本的にありません。

ただし、原因の部分でも紹介しましたがクッシング症候群や肝機能の低下、肥満の犬がなりやすいといわれているので、肥満にならないように食事や運動に気を使ってあげたり、病気の治療を早く進めることが予防につながる可能性があります。

 

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