避妊手術が予防のカギ・・・乳腺腫瘍にかかるとどんな症状が出るの?

乳腺腫瘍は、メスの犬猫の乳腺やその周辺の皮下にしこりができる病気です。犬にできる腫瘍の中では一番目、猫では三番目に多く、そのうち半分以上が悪性、つまり乳がんであるとされています。悪性の場合はほかの臓器に転移し、命にかかわるケースも少なくありません。

 

【症状】乳腺に硬いしこりができる

発症すると乳腺に硬いしこりができます。乳頭が赤くはれたり、妊娠していないのに乳頭から分泌液がにじみ出たりします。症状が進み細菌感染などが起きると、潰瘍化して出血したり、悪臭を放つこともあります。腫瘍の大きさはさまざまで、病態が進行するにつれて肥大化し、1カ月から2カ月の間にはやい速度で大きくなっていきます。肺などへ転移する可能性が高いため、早急に治療を受ける必要があります。

 

【原因】性ホルモンとの関連性

乳腺腫瘍の明確な原因はまだはっきりしていません。しかし、高齢の犬猫に多く見られること、避妊手術の有無や時期が発症率と関連付けられていることから、女性ホルモンが影響していると考えられています。また、まれではありますがオスも発症する場合があります。

 

【治療】外科手術による腫瘍の切除

治療は一般的に、外科手術による腫瘍の切除を行います。1センチ以下のしこりであれば切除施術でほぼ完治しますが、症状や転移の有無によっては外科手術と併用するかたちで化学療法や放射線療法を行うことになります。いずれにしても早期に発見し積極的に治療を行うことが完治につながります。治療後も再発の可能性があるため、継続した経過観察が必要になります。

 

【予防】早期に避妊手術を受けることが予防に

乳腺腫瘍の予防には、避妊手術を受けることが有効です。発情をむかえるごとに発症率が上がっていることもあり、初回発情前に避妊手術を行えば発症のリスクが格段に低くなるとされています。避妊手術は卵巣腫瘍や子宮蓄膿症、子宮内膜症などほかの生殖器疾患の予防にも効果がありますので、愛犬・愛猫に出産させる予定がなければ早期に避妊手術を受けさせることが奨励されます。また、5歳を過ぎた頃からは日頃のスキンシップを通して、小さなしこりがないかチェックするようにすると早期の発見につながるでしょう。

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