妊娠していないはずなのに・・・偽妊娠の仕組みと症状について知っておこう

妊娠していないのに、お乳が出たり、おなかが大きくなったり、部屋の隅などにこもって巣作りのような行動をとったり・・・もし愛犬にこのような異変が見られたら、それは偽妊娠かもしれません。この症状は発情休止期にみられ、黄体ホルモンのはたらきと関連があります。

 

【症状】乳汁が出るなど妊娠と同様の変化が起こる

妊娠していないにもかかわらず、妊娠したのと同様の変化が体や行動にあらわれます。症状には個体差がありますが、乳腺が腫れて実際に乳汁が出たり、おなかがふくれたり、つわりのような症状から食欲不振あるいは食欲旺盛になるなどの体の変化が起こります。行動面では、部屋の隅や押し入れなどの静かで落ち着く場所にタオルを集めるなどして巣作りのような行動をとったり、ぬいぐるみやおもちゃを抱えて離さなくなったりすることもあります。落ち着きがなく攻撃的になるなど性格面での変化が起きることもあり、また母乳を自分で舐めて乳腺炎を起こしてしまう場合などには診察を受けるなど対応が必要になります。

 

【原因】黄体ホルモンのはたらきに要因がある

犬の偽妊娠は、妊娠の際に分泌される性ホルモンである黄体ホルモンのはたらきに原因があります。妊娠すると、プロゲステロンという妊娠維持に必要な黄体ホルモンが分泌されますが、妊娠していない場合でもこのプロゲストロンが活発に分泌されることがあります。発情期を過ぎた後にも分泌されるため、その影響で体や行動に妊娠の症状が出てしまいます。出産経験のある犬や、人間と身近に暮らしている小型犬は、偽妊娠を起こしやすい傾向があるともいわれています。

 

【治療】通常は治療しなくても症状がおさまる

時間が経って無発情期に入ると、症状は次第におさまっていきます。通常は無処置でも改善しますが、妊娠行動が続いたり乳汁が出続ける場合には診察を受けるのがいいでしょう。発情のたびに偽妊娠を繰り返すようなケースでは、子宮内膜が充血した状態が続いて子宮内膜症や乳腺腫瘍を併発するおそれもあるため、予防策として避妊手術を考慮する場合もあります。

 

【予防】避妊手術が予防になる

偽妊娠を確実に予防する方法は避妊手術を受けることです。ほかの生殖器系の病気を予防するためにも、対策のひとつとして手術を考慮することがすすめられます。もし、偽妊娠か本当の妊娠か区別が難しい場合には病院で診察を受けましょう。レントゲンや超音波エコーの検査で鑑別が可能です。

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