聴覚障害を引き起こすさまざまな原因とは?どんなふうにケアしてあげたらいい?

ひとことでペットの聴覚障害といっても、先天的なものから後天的なものまでさまざまな原因があります。一時的に聴覚障害に陥るものを除いて、一般的には障害が一生にわたって続きます。しかし、たとえ耳が聞こえなくても、聴覚以外の手段を使ってコミュニケーションをとることは十分可能です。

 

【症状】音や声に反応しない

先天的に聴覚障害がある場合、生まれたときから音のない世界で生活しているため、ペット自身が不自由さをあまり感じずに順応している可能性もあります。一方で、後天的に聴覚を失ってしまった場合、音のない生活に慣れるまでに戸惑ったり混乱したりするでしょう。また片方の耳にだけ聴覚障害がある場合には、周囲が気がつかないままでいることが多いようです。

いづれにしても聴覚障害がある場合には、飼い主の声に反応しない、または反応が鈍い、大きな音や声に驚かない、来客時に吠えない、後方から触ったり近づいたりした時に驚くなどの症状がみられます。

 

【原因】先天性と後天性の聴覚障害

(1)先天性聴覚障害

先天性聴覚障害は、主に遺伝的要因が原因であると考えられています。出生後間もない頃から音に反応しないことで診断されます。多くは、被毛の色を決定する遺伝子と関連していると推測されています。

(2)後天性聴覚障害

後天性の聴覚障害が起こる原因はさまざまです。

人間と同様、加齢とともにペットにも老齢性の聴覚障害が起こります。年齢が上がるにつれ目・耳・鼻の順に機能が低下していきますが、高年齢では耳垢性外耳炎や甲状腺機能低下症からの聴覚障害も多く見られます。

外耳炎、中耳炎、内耳炎などの炎症性疾患でも、炎症によって鼓膜や耳内部の組織を破壊され聴覚障害が起こることがあります。そのほかにも薬や化学物質による副作用、頭部への外傷や、ストレスによって突発性の聴覚障害になるケースもあります。

 

【治療】遺伝や加齢による聴覚障害は治療法がない

感染症が要因となって起こる聴覚障害では原因となる疾患を治療しますが、遺伝や老化による聴覚障害は治療法がありません。犬などのペットの聴力を検査するには脳幹聴覚誘発反応検査というものが実施されますが、日本ではこの検査を受けられる施設はいまのところ多くありません。

 

【予防】もしも聴覚障害になってしまったら

聴覚障害の原因のうち、疾患によるものであればふだんのチェックや定期検診などで予防できるでしょう。しかし、老化や遺伝などの原因は予防することが難しく、聴覚障害になってしまった場合の日常のケアや、飼い主とのコミュニケーションがより大切になります。耳が聞こえなくともアイコンタクトや手の動作によってコミュニケーションをはかる方法がありますので、ご褒美などを与えながら根気よく教えていきましょう。また、急に近づいたり触ったりするとびっくりすることがあるので極力避けるようにし、外出の際は車の音などで危険を察知することができないため、飼い主が十分に気をつけてあげることが必要になります。

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