犬の慢性腎不全の症状や原因・治療法を知ろう!

慢性腎不全は、多くの老犬がかかるといわれており、犬がかかりやすい病気のひとつです。しかし腎臓は一部の機能が低下すると、その分を他の部分で補おうとする性質があるため、目立った症状が現われにくく早期発見が難しい病気でもあります。気が付いた時には症状が進んでしまっていることも多く、病気をよく知り定期的な検診で早めに気づいてあげることが大切です。

 

【症状】腎臓機能が徐々に損なわれていく

血液中の老廃物をろ過し、尿を作る器官であるネフロンという組織が、少しずつ壊れていき腎臓が慢性的に機能不全に陥ります。急性腎不全では腎臓の機能が急激に損なわれますが、慢性腎不全はネフロンの損傷が徐々に進んでいくため初期症状はほとんど見られませんが、進行するとさまざまな症状が現れます。水をたくさん飲み、頻繁に排尿するようになり、活動的でなくなる、食欲低下、体重減少などのほかに、嘔吐、口臭、便秘、貧血などの症状が見られます。最終的には昏睡やけいれんなどの症状が見られることもあります。

 

【原因】はっきりした原因は不明

犬の慢性腎不全の原因は、ほとんどの症例で明確な原因が分かっていません。一説には、あらかじめ基礎疾患(水腎症、糖尿病、間質性腎炎など)を保有している場合に、加齢によってそれらの病気が腎不全を引き起こすと考えられています。また、慢性腎不全を発症しやすい品種が確認されていることから、なんらかの遺伝的要素によるという説もあります。

また慢性腎不全は、犬よりも猫の発症例が多く、死因のトップに挙げらてれます。こちらもはっきりした原因がわかっていませんが、加齢、尿石病、ウィルス感染などが要因として考えられています。さらに、他の動物に比べてネフロンの数が少ないことも、猫が慢性腎不全にかかりやすい一因としてあげられています。

 

【治療】内科治療と食事療法

腎臓の細胞組織は、一度破壊されてしまうと残念ながら回復することはありません。そのため、少しでも病気の進行を遅らせることを目的として内科治療が行われます。血圧を安定させるための薬や、尿の量を増やす薬、腎臓における生産量の低下を補うためにホルモン剤を投与することもあります。こうした対症療法のほかに、食事療法も重要な治療法です。タンパク質と塩分量を調節した食事療法によって、大幅な寿命の延長も期待できます。

 

【予防】正しい食事が大切

普段から栄養バランスのよい食事をとらせるように心がけ、タンパク質や塩分の量が過剰にならないように注意しましょう。また、排尿の量がどのくらいなのか、日頃からチェックしておけば異常があった時に気づきやすくなります。高齢犬であれば、毎年健康診断を受けるようにしていると、早期発見・早期治療につながることになります。

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