100以上の重要な役割をもつ肝臓が慢性肝炎になってしまったら??

慢性肝炎とは、肝臓が何らかの原因で損傷し慢性的に炎症を起こしている病気で長期にわたって炎症が生じます。肝臓は解毒やホルモンの生成など100以上の役割を担っているため、肝臓が正常に機能しないことでさまざまな症状が現れます。また症状がゆっくり進行する病気なので、気がついたときには病状がかなり進んでしまっていることがある病気です。

【症状】慢性肝炎の症状

肝臓内で繰り返し炎症が生じた結果、線維部分の占める割合が多くなり、徐々に正常な機能が失われていきます。肝臓が不調に陥ると、胆嚢、神経、消化器、泌尿器といった、その他の様々な臓器までもが機能不全に陥ってしまいます。
初期症状はあまり出ませんが、次第に元気がなくなり下痢や嘔吐を繰り返しながら痩せていきます。食欲が衰退し体重が減り、お腹に水が溜まる腹水なども見られます。さらに症状が進行すると、歯茎や耳の中、白目が黄色くなる黄疸が出て、進行すると血液凝固障害や肝性脳症などを発症します。治療が遅れると肝硬変へと進行します。

【原因】慢性肝炎の原因

慢性肝炎は急性肝炎を見過ごしたり、治療が遅れて炎症が治まらずに長期化したりすることで発症します。また、他の疾患が原因になることもあります。他には銅、ヒ素、水銀などの化学物質や、鎮痛剤やホルモン製剤などが原因になることや、ウィルスや寄生虫感染が原因の場合もあります。若齢で慢性肝炎を発症する場合、遺伝的要因により発症していると考えられています。好発犬種は、『アメリカンコッカースパニエル』、『イングリッシュコッカースパニエル』、『ラブラドールレトリバー』、『ドーベルマン』、『スカイテリア』、『スタンダードプードル』などがあります。

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【治療】慢性肝炎の治療

治療はまず、慢性肝炎なのか肝硬変まで進行しているかどうかを調べます。。一度壊死した肝臓は元に戻らないため、進行を遅らせて原因となる疾患があればその治療を行います。また、低下した肝機能を補うための薬物治療や、肝臓に栄養を与える食事療法も行います。投薬は病気を治すのではなく症状の悪化を抑えるためのものであって、一生涯継続する必要があります。腹水してしまった場合の治療は、まず利尿剤が投与され、それでも改善しない場合はおなかの中に注射針を刺して水を吸い取ります。

【予防】慢性肝炎の予防

慢性肝炎の予防法は、バランスの取れた食事をすることが大切です。また、適度な運動を行ったり、ワクチンの摂取をすることが大切になります。また、遺伝的要因の場合は、防ぎようがありませんが、なるべく慢性肝炎になりやすい犬種どうしの交配をさけることが大切です。

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