壮年期から老年期にかけて多い病気、慢性膵炎はどんな症状が出るの?

慢性膵炎は、膵臓に繰り返し炎症が起きる病気です。膵炎は犬の病気の中でも比較的重い病気に分別され、主に壮年期から老年期にかけて多くみられるようになります。消化不良で軟便や下痢、嘔吐などがみられ、他の消化器系疾患の症状と区別しづらいため診断が難しくなることもあります。

 

【症状】消化器系疾患に特徴的な症状が現れる

消化不良、食欲不振、軟便や下痢、嘔吐、腹痛など消化器系疾患に特徴的な症状のほかに、元気がなくぐったりする、脱水症状、黄疸、低体温などの症状があらわれることもあり、これらの症状は病態が悪化するとみられるようになります。また排泄した便は脂肪を多く含み、臭いがきつくなります。膵臓が破壊されて深刻な炎症が起こると、インシュリンの分泌に障害が生じて糖尿病を併発することもあります。

 

【原因】原因は多岐にわたり特定が難しい

慢性膵炎は5歳以上の壮年期から老年期にかけて多くなる病気で、膵臓に繰り返し炎症を起こすことが特徴です。原因としては、脂肪分の多い食事の摂取、肥満、高脂血症、高カルシウム血症、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、上皮小体機能亢進症、ウイルスや寄生虫の感染、薬物投与などさまざまで、原因を特定することが難しいとされています。また、急性膵炎が回復したのちにも膵炎の再発を繰り返すケースがあり、徐々に悪化していって慢性膵炎の要因となることもあります。

 

【治療】絶食して膵臓を休ませる

慢性膵炎の治療では、膵炎に効果のある治療薬がないので、絶食して膵臓を休ませながら自然治癒を待つことになります。抗生物質や鎮痛剤を投与して嘔吐や痛みを抑える対症療法を行い、脱水症状を起こしている場合は点滴で水分補給を促します。嘔吐や下痢の症状が落ち着いたら、低たんぱく・低脂肪の食事を与えて栄養補給をはかります。原因となる基礎疾患がある場合はその治療も行っていきます。

 

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【予防】脂肪分を控え適度な運動を

膵炎を防止する方法としては、脂肪分の多い食事を与えないようにし、適度な運動を心がけ、発症原因のひとつである肥満にならないように気をつけることです。ジャーキーなどのおやつも控えたほうがよいでしょう。定期的に検査を受けるときには、体重の確認とともに血液検査でコレステロール値をチェックすることも大切です。

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