アメリカンボブテイルの歴史・特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

アメリカンボブテイルの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^

 

歴史

アメリカンボブテイルは、アリゾナにいた1匹のヨディという短い尻尾の猫と、ミシというメス猫から生まれた猫種です。
ヨディとミシとの間に生まれた子猫たちは、やはり短い尻尾を持っていました。
その後、近親交配により遺伝的疾患が多発するようになりましたが、1980年代になって、異系交配や異種交配を行ったブリーダーの努力により改善されたそうです。
その結果、アメリカンボブテイルは1989年にTICAに登録されることになりました。

 

ボブテイル自体はアメリカにも古くから存在するものの、日本で見かけるほど個体数は多くなく、比較的珍しいものとされていました。
日本古来のジャパニーズボブテイルは劣性遺伝ですが、アメリカンボブテイルは優性遺伝であり、現在は遺伝子的にも別の猫種であることがわかっています。

 

特徴

アメリカンボブテイルの外見的な特徴は、まず短い尻尾と大きな体です。
短い尻尾は折れていても、真っすぐ短くても、クルンと巻いていても、すべてアメリカンボブテイルの個性として認められています。
この尻尾の特徴は優性遺伝です。

 

アメリカンボブテイルの平均体重は、オスで4.5kg~7.0kg、メスで3.5kg~5.0kgで、一般的な猫の平均体重よりやや大きいのが特徴です。
顔の特徴は、丸みを帯びながらも引き締まったくさび形で、鼻筋が綺麗に通っており、耳は三角に尖っています。

 

毛色は様々で、タビー柄やポインテッド、シルバーやセピアカラーなどがあります。

 

性格

アメリカンボブテイルはワイルドな見た目の特徴とは反して、大人しく、優しくて感受性豊かな性格をしています。
遊び好きで社交的、かつ平和主義でもあるので子供や他の猫とも仲良くすることができます。

 

人との付き合い方が上手で、赤ちゃんや子供にしつこくされても怒って手を出したりはしません。
その穏やかな性格からセラピーキャットとしても活躍できるほどです。

 

賢さもありますので、頭を使うおもちゃを好み、投げたおもちゃを取ってくることもします。
一方、好奇心が非常に強い上にハンティングの素質も十分あるため、ネズミはもちろん、家の中に入ってきた虫を追いかけることもしばしばあります。

飼い方

アメリカンボブテイルは運動量がやや多めの猫です。
運動不足でストレスをたまらないような飼い方を心がけましょう。
外へ逃がしてしまうと帰ってこなくなる可能性が高いため、家の中で十分に遊ばせられる環境を確保してあげましょう。
キャットタワーやおもちゃで上下運動をさせてあげると良いでしょう。
一人でもよく遊びますが、性格が人懐っこいので一緒に遊んであげると喜びます。

 

被毛はダブルコートで、長いロングから中くらいの長さのセミロングまであります。
少なくとも週に2回以上は、ブラッシングかコーミングで抜け毛を取り除いてあげることをオススメします。

 

かかりやすい病気

改良の過程で遺伝的疾患には気をつけられてきたので、現在では遺伝疾患は少ないとされています。

ただ、平均寿命は12~15才程度と比較的長いため、高齢期には膀胱炎や尿結石、腎不全など、猫一般がかかりやすい疾患に注意が必要です。

 

毛球症(ヘアボール)

猫の毛球症とは、毛づくろいの際に飲み込んだ自分の体毛が消化器官内にとどまり、吐くことも排便することもできなくなった状態を言います。

 

症状は“食欲不振”・“吐くそぶり”・“便秘”・“お腹を触られることを嫌がる”などです。
猫が吐き出すものが「ヘアボール」と呼びます。

原因はブラッシング不足や、ストレス、吐き出し不足です。

 

軽度の場合は猫草を食べさせるという方法があります。
猫草とは猫が食べても安全な数少ない植物の一種で、被毛を絡め取って吐き出させやすくしたり、うんちとして肛門から出やすくする効果があると考えられています。
他には外科手術などもあります。

 

予防法としては、日頃からブラッシングを行うようにしましょう。
無駄毛を人為的に取り除いてあげるだけで、猫がグルーミングする時に飲み込む量が少なくなり予防につながります。

 

慢性腎不全

慢性腎不全は腎臓の機能が徐々に低下し、機能不全に陥った状態のことです。
中年齢から高年齢の猫に多い病気です。

 

慢性腎不全のおもな症状は、多飲多尿(水をよく飲むこととおしっこの量が増えること)で、初期の段階ではこれ以外に目立った症状はありません。
しかし、腎臓の機能が次第に低下してくると、多尿にもかかわらず、老廃物や余分な電解質、リンなどのミネラル類を尿中に排泄することができず体内にたまってきます(尿毒症)。
水をたくさん飲んでも多尿によって失った水分を補うことができず、脱水を引き起こしてしまいます。
これにより“食欲不振”・“元気が低下”・“毛づやがなくなる”・“嘔吐”・“下痢”・“便秘”・“体重減少”などがみられます。

 

原因は糖尿病や多発性嚢胞腎などの他の病気により引き起こされることがあります。

慢性腎不全は、急性腎不全と違い徐々に進行していく病気で、一度発症すれば治ることはありません。
慢性腎不全の治療は、その進行をできるだけ抑え、症状を緩和することが目的となり、おもに内科的治療と食事療法が行われます。

 

食事管理などで進行を遅らせることになりますので、気づいた時には早めに動物病院を受診しましょう。

 

尿路結石症

腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに結石ができる病気です。
結石が膀胱の粘膜を傷つけて膀胱炎となることもあります。

 

症状は“トイレに行く回数が増えた”・“頻繁にトイレへ行くのに少ししか出ない”・“おしっこの時に痛そうに鳴く”・“おしっこに血が混じる”などです。
これらの症状は膀胱炎にも似ているため注意が必要です。
中にはトイレの壁等についたおしっこが蒸発し、残った結晶がきらきらと反射して見えることもあります。
結石の大きさは砂粒ほどの小さなものから数センチのものまでさまざまです。

 

猫の尿路結石症には、尿がアルカリ性に傾くことでできる“ストラバイト結石”と、酸性に傾くとできる“シュウ酸カルシウム結石”があります。
これらは食事の偏りが原因で起きるといわれています。
猫がもともとあまり水を飲まずに濃度の濃いおしっこをすることも原因のひとつに挙げられます。

 

猫でよくみられるのは“ストラバイト”と“シュウ酸カルシウム”の結石です。
これらは尿検査やレントゲン検査、超音波検査で診断出来ることもあります。
ストラバイトは療法食で溶かす事が可能ですが、結石の大きさや個数によっては外科的手術が選択されることもあります。
シュウ酸カルシウムは療法食で溶かす事ができないため、外科的手術が第一選択となります。

 

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