変形性骨関節症とはどんな病気?さまざまな原因と予防対策について

変形性骨関節症は、加齢のほかにもさまざまな原因によって発症します。関節面の軟骨が摩耗して損傷・変形を起こしてしまった状態で、発症すると歩行障害、足を引きずる、運動を嫌がる、疲れやすいなどの症状があらわれます。放置すると日常生活に支障をきたすようになるので注意が必要です。

 

【症状】関節の痛みで歩行が不自然に

変形性骨関節症を発症すると、関節に痛みやこわばりを感じるので、歩き方が不自然になります。初期症状としては足を引きずる、階段や運動を嫌がる、疲れやすくなる、患部を触られることを嫌がる、患部をしきりに舐めるなどの症状を示します。とくに後ろ足に症状があらわれると、ゆっくりと短い歩幅で歩いたり、飛び跳ねるといった様子がみられることもあります。病状が進行すると、関節を動かすたびに骨と骨がぶつかるような音(捻髪音:ねんぱつおん)が聞こえるようになり、関節の可動域が狭くなり歩行が困難になっていきます。

 

【原因】原発性と後発性

変形性骨関節症の原因は、原発性と続発性のふたつに分別されます。

(1)原発性変形性骨関節症

一次性ともよばれ、老化にともなう軟骨自体の変性によって発症する変形性骨関節症です。長年にわたって大きな負荷が加えられた股関節や肩関節に発症することが多く、高齢犬に多くみられます。また、肥満や激しい運動などにより発症した場合もこれに含まれます。

(2)後発性変形性骨関節症

二次性ともよばれ、ほかの疾患から併発して起こる変形性骨関節症です。ここで原因となる原発疾患には、股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、肘関節形成不全、離断性骨軟骨症、レッグペルテス病、前十字靱帯断裂などの関節疾患、リウマチ性関節炎、ライム病、骨折などがあります。後発性変形性骨関節症は、原因となる疾患により関節面にずれが生じて正常な位置でぴったりと合わなくなり、徐々に軟骨同士がすり減っていくことによって発症すると考えられています。ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、シェパードなどの大型犬は股関節形成不全や膝蓋骨脱臼になりやすく、二次的に変形性骨関節症にかかりやすい傾向にあります。

 

【治療】投薬・体重管理・運動制限の組合せ

痛みを緩和するための非ステロイド性抗炎症剤を投与しながら、運動制限や体重管理で症状の軽減や進行の抑制をはかります。関節炎に対応した療法食や、軟骨保護成分が含まれたサプリメントの摂取が有効です。また後発性変形性骨関節症の場合は、原因となっている疾患の治療も行っていきます。

 

【予防】体重維持と環境整備が予防につながる

変形性骨関節症予防の一環として、ふだんから適切な運動・適切な食事に気を配り、適正な体重を維持できるように注意することが大切です。また無理な運動はなるべく控えるようにし、室内であれば滑りにくいカーペットを敷くなどして、関節に負担のかからない生活環境を整えるようにしましょう。

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