ビタミンD不足によって発症するクル病・骨軟化症とは??

クル病・骨軟化症とは、日光浴不足(紫外線)や免疫力低下、栄養不足などによって、ビタミンDの体内合成が十分に出来なかったり、カルシウムやリン酸が体内に不足したりして起こる病気です。ビタミンDは腸からのカルシウムやリンの吸収を促進するビタミンで、日光浴(紫外線)不足や栄養不足、消化器疾患で吸収できないなどで不足します。血液中のカルシウムやリン酸が不足すると、これらは骨から供給されるため骨が軟化し変形します。また、胆汁や酵素不足によるビタミンD代謝異常、リン酸の過剰摂取、腎疾患によるビタミンDの活性化障害やリンの再吸収障害、骨や軟骨の腫瘍などが原因になることがあります。主にクル病と呼ばれ、別名の骨軟化症と呼ばれることもあります。

【症状】クル病・骨軟化症の症状

クル病・骨軟化症骨になると、関節が膨らんだり、四肢の変形が見られます。足を引きずったり頭を下げて後肢の歩幅を狭めたりするなどの歩行障害も出てきます。おすわりの時に内股になったり、横座りしたりすることもあります。痛みがあるので、散歩やジャンプを嫌がったり、筋肉が低下してふらついたりするようになります。また、軽い打撲などでも骨折やすくなります。全体的に、元気も消沈しがちで、胃腸炎などがある場合には栄養状態がさらに悪化して、危険な状態に陥ってしまいます。

【原因】クル病・骨軟化症の原因

クル病・骨軟化症は、主に1〜3か月の子犬に多く見られる病気で、室内飼いなどで日光浴不足が深刻になると、ビタミンDの合成が不十分になり、骨石灰化が阻害されることにより発症することがあります。また、免疫力低下、食餌の栄養バランスの偏り、特にリン酸の過剰摂取などによっておこります。寄生虫が原因となることもあります。

【治療】クル病・骨軟化症の治療

治療方法として、内科治療を行っていきます。カルシウム剤やビタミン剤の投与で不足している栄養素を補いながら経過観察を行います。また、他の疾患が原因で発症している場合は、その基礎疾患の治療を施します。定期的に尿検査、血液検査等を行い、症状の経過をみます。

【予防】クル病・骨軟化症の予防

クル病・骨軟化症骨は、普段の食生活や日光浴不足が引き起こす病気ですので、食事療法や日々の日光浴が重要になってきます。カルシウムやビタミンDだけでなく良質なたんぱく質など、栄養バランスに優れた食餌を与え、日光浴を心がけることは、治療だけでなく発症予防としても効果があります。

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