骨が外れてしまう脱臼の種類と原因は??

脱臼とは、骨が関節から外れてしまった状態のことを言います。関節は、二つの骨が筋肉や靭帯につながる形で構成されていますが、何らかの理由でどちらか一方の骨が本来の位置からずれてしまうことで脱臼を起こします。二つの骨が完全にずれ、関節面が接触していない状態を『脱臼』、ずれてはいるものの関節面が部分的に接触している状態を『亜脱臼』と言います。

脱臼の種類と原因

顎関節の脱臼

顎関節の脱臼は、ほとんどが交通事故や衝突といった外傷よって発症します。両方の顎が同時に外れた場合は、口が開いた状態かしゃくれた状態になります。片側だけが外れた場合は顎がどちらか一方に偏った状態になります。

肩関節の脱臼

肩関節の脱臼は、高い所からの着地や急な方向転換など、腕の付け根に大きな力がかかった時に発症します。犬は、腕の骨が外側に脱臼したときは前足を内側に、逆に内側に脱臼したときは前足を外側に寄せて痛みを軽減しようとします。肘を曲げた状態で固定し、前足が地面につかないような歩き方をします。

肘関節の脱臼

肘関節の脱臼は、前足が突っ張って立っている時に、肘の部分に横からの圧力が加わった時に発症します。またひじを曲げているときでも、ねじり圧力が加わると外れてしまいます。肩関節の脱臼と同様に、前足が地面につかないような歩き方をします。

手根関節の脱臼

手根関節の脱臼は、高い場所からの着地や急な方向転換など、手首に大きな力がかかった時に発症します。

膝関節の脱臼

膝関節の脱臼は、「脛骨脱臼」(けいこつだっきゅう)と「膝蓋骨脱臼」(しつがいこつだっきゅう)の2種類あります。どちらも足を引きずる、歩くリズムがおかしいなどの症状が出ます。
脛骨脱臼とは太ももの骨とすねの骨が脱臼してしまうことで、多くの場合、関節の中にある前十字靭帯や後十字靭帯および半月板の損傷を伴います。
膝蓋骨脱臼は、「膝のお皿」が、あるべき位置からずれてしまった状態のことです。外側に抜けるよりも内側に脱臼する方が多いです。

【治療】脱臼の治療

病院では、臨床状態のチェックや、レントゲン検査によって診断されます。軽度の場合は内科的な治療(内服薬、サプリメント、筋肉注射など)で経過を見すことが多いです。反対に、重度の場合は、後肢の骨そのものが変形したり膝蓋骨を支える靭帯が損傷したりすることもあるため、膝蓋骨を固定させたりする手術を行うことが一般的です。

【予防】脱臼の予防

体重などの体調管理が必要です。小型犬では、数百グラム落ちただけでも、膝への負担はかなり軽くなります。また、適度な運動を行う健康維持や、運動をさせすぎない運動制限も必要です。そのため、元気であれば運動制限をする必要はありませんが、高いところからの飛び降り、飛び乗りなどの足に負担をかけすぎる運動は注意が必要です。

キーワード・タグ:

関連記事

記事検索

カテゴリー

タグ

閉じる