肥満体質の犬・猫は要注意!普段からの予防が大切。前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂とは大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)をつなぐ前十字靭帯が切れてしまう、犬や猫、人にも起こり得る病気です。大腿骨とは太ももの骨で、脛骨はすねの骨を指し、前十字靭帯とは膝の関節を安定させる靭帯のことです。

【症状】前十字靭帯断裂の症状

前十字靭帯断裂の症状は主に歩行障害が見られます。後ろ足を上げたままでの跛行(はこう:釣り合いが取れない歩行)や足を引きずっての跛行、その他立ったり座ったりする動作が辛い状態にもなります。

前十字靭帯の断裂後、ペットの体重が重い場合は変形性骨関節症(DJD)を伴って発症することがあり、症状を更に悪化させます。また、体重が軽い場合は症状が和らぎ、跛行が目立たなくなることもあります。

前十字靭帯が完全に断裂してしまった場合、足が体を支えることができなくなり、膝も通常通り曲げ伸ばしができなくなることによって、半月板が損傷し強い痛みが生じます。この症状を半月板損傷といいます。

【原因】前十字靭帯断裂の原因

前十字靭帯の断裂は、膝を激しくねじったり、過剰に伸ばすような力を加えることで起こります。主に、交通事故や転落による外部からの激しい衝撃、犬の場合、フリスビー競技等での激しい運動(ダッシュやターンを繰り返す行為)が前十字靭帯断裂の原因となります。

特に肥満体系の場合はひざに必要以上に負担がかかり断裂を引き起こしやすいと考えられています。また体の老化によって靭帯が弱っている場合も、少し走ったりジャンプするだけで前十字靭帯が断裂する場合があります。

この病気が発症しやすい犬種として『ダックスフンド』『ゴールデン・レトリバー』『ラブラドール・レトリバー』『ロットワイラー』などが挙げられていて、猫種は特に報告されていません。

【治療】前十字靭帯断裂の治療

前十字靭帯断裂の治療法は症状の程度により異なります。症状が軽い場合、外科手術を施すことはなく、消炎鎮痛剤などの薬の投与によって痛みのケアを行います。その他ひざへの負担を減らすためダイエットや食事制限により体重管理を行います。

症状が重く、改善がみられない場合、症状にあわせて外科手術を行います。特に半月板損傷や変形性関節疾患を伴って発症している場合、手術が一般的な治療法です。

【予防】前十字靭帯断裂の予防

前十字靭帯断裂への予防はまず、肥満に気をつけ普段からの適度な運動やバランスのよい食生活を心掛け、強い靭帯を作ってあげましょう。

また、片足の靭帯が弱り、前十字靭帯断裂を引き起こした場合、もう片方の靭帯も切れてしまうケースがある為、治療完了後も注意が必要です。

キーワード・タグ:

関連記事

記事検索

カテゴリー

タグ

閉じる